CLT、見てきました

 

お盆前に、つくばの建築研究所の敷地内に建つ、木の新素材であるCLT(クロス・ラミネイティッド・ティンバー)工法による実験住宅棟を見てきました。CLTとは、板材を並べてつくった面(層)をタテ、ヨコ、タテのように向きを変えて奇数枚(面)貼り合わせて作る、厚いボード状の(木の塊のような)素材です。ちなみに今年の5月にはCLT工法の設計法が告示化されています。

この実験住宅の壁、床、屋根は、いわば木のかたまりでできているようなもので、それぞれの部材同士は、特殊な金物で接合されています。通常の木造在来工法のように壁の中に空間がないので、電気の配線等には工夫が必要ですが、配線用にCLTをどれくらい切欠いてもよいかなどの詳細はまだ決まってないようです。

大きな部材なので運搬の問題があったり、需要が拡大するまでは材料単価の問題などもありますが、部材としての利用には、デザインの幅が広がる等の可能性があるように感じています。

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コメント: 1
  • #1

    梅田忠義 (金曜日, 30 12月 2016 00:08)

    はじめまして。CLTは、とても使い道のある優れたものだと思います。ただ耐震性や耐火性はどうなのかが心配です。福島県にある「はりゅうウッド」の縦ログで作る「はりゅうの箱」に興味があります。かなりの木材(杉)を使いますが、林業者も潤うかもしれません。藤田さんはどう思いますか。