なかなかブログの更新ができなかったので、続けて書いてみたいと思います。
写真は千現の家、リビングの天井下地の様子です。何となく写真からわかるのは、手前から奥方向の材料が、
両端(左右)から中央に向かってゆるやかに、上にカーブを描きながら並んでいることだと思います。
水平に天井を張ると、真ん中が下がって見えるとはよく言われることですが、真ん中を6mm程度上げることで、
天井が下がって見えないようにする、「今どき珍しい」ちょっとした工夫がこらされています。
さらにここでは、2階の床を支える梁(はり)から1階の天井を吊るための材を吊り下げるのではなく、わざわざ
反った材料を注文しその材料を壁から壁に渡して、そこに天井を支えるための手前から奥方向の材料を、取り付けています。これは、2階の床の振動を1階のリビングに伝えないようにするための工夫で、そんな細やかな配慮の積み重ねで、この住まいは出来あがっていきます。
大工さんのその配慮への感謝の気持ちを込めて、ご紹介します。